
各 科 の ご 案 内
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第125回日本外科学会定期学術集会
開催日:2025年4月10日~12日
開催地:仙台国際センター他
樫原正樹:「小型肺病変の切除における移動式C-armによるCBCTを用いたマーキング法の導入」
光岡正浩: 「当院におけるUrgent Care Team(UCT)の起ち上げが外科医の働き方にもたらす影響:吉と出るか凶と出るか?」
松村晶子:「傍腫瘍性自己免疫性脳炎合併が疑われた胸腺腫に対して拡大胸腺摘出術を施行した一例」
第125回日本外科学会定期学術集会が仙台で開催され、呼吸器グループからは3演題を発表して参りました。
樫原正樹先生は当科で率先して取り組んでいる移動式cone-beam CTを用いた小型肺病変同定法と手術手技について、その導入経験を報告しました。最先端の手術モダリティであるため聴衆の先生方から多くのご質問をいただき、活発な議論を行うことができました。当科ではこの有効な手術法を今後も積極的に活用し、患者さんへ安全かつ質の高い手術を提供していく所存です。
光岡正浩教授は、医療安全管理の向上と働き方改革への貢献を目的として、病院スタッフ一丸となって取り組んでいるUCTの立ち上げとこれまでの成果について報告しました。久留米大学病院では、このUCTをはじめとした医療現場の質を担保しながら医療従事者が効率的に働くシステムの開発に力を入れており、光岡先生は大きな役割を果たされています。その功績が評価され今回学会特別企画での発表という栄誉を勝ち取られました。発表当日は各施設から大きな反響をいただき、日本全体の外科領域で働き方改革をさらに推進していくヒントを提案できたのではと考えております。
医学部医学科6年生の松村晶子さんは、当科のクリニカルクラークシップで経験した、稀な自己免疫疾患を合併した胸腺腫症例について発表し、医学生優秀演題賞を受賞しました。症例と真摯に向き合い一生懸命学習し、本番では非常に堂々とした立派な発表をしてくれました。おめでとうございます。当科では今後も研修医の先生方や学生さんに対して、できる限りのサポートをしていきたいと考えております。(呼吸器外科 横山新太郎 記)