各 科 の ご 案 内
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食道癌に対する手術において2020年から胸腔鏡下食道 切除術、2023年からロボット支援下食道切除術を導入し、従来行われていた開胸手術と比較し、患者さまへの侵襲を軽減した治療を行っています。手術以外にも内視鏡治療、化学(放射線)療法、免疫チェックポイント阻害剤等を用いた集学的治療を行っており, 進行度や併存疾患に応じた患者さまの状態に応じて, 最適な治療を行っています。
対象疾患:食道癌を主体にすべての食道良性・悪性疾患。 治療:内視鏡治療、手術(open、内視鏡下)、化学・放射線療法などほぼすべての治療を行っています。当科は日本食道学会の「食道外科専門医認定施設」であり、食道疾患に対する高度な外科手術を提供できる施設です。また、耳鼻咽喉科・形成外科と合同で行う下咽頭頸部食道癌の咽頭喉頭頸部食道切除術の再建術(遊離空腸再建を担当)なども行っています。2020年から胸腔鏡手術、2023年からロボット支援下手術を導入し、さらに侵襲の少ない治療を目指しています。
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
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食道癌 | 25 | 17 | 14 | 35 | 31 |
良性疾患 | 2 | 3 | 12 | 5 | 7 |
胃癌治療が高度化、多様化する時代。
一人ひとりにあった最も適切な治療を、低侵襲かつ過不足なく提供します。
当院は、日本胃癌学会の施設認定A(県内4施設)に選ばれています。最先端の医療技術と共に、患者様一人ひとりに最適な治療を提供することを心がけております。
当グループでも積極的に新しい治療を取り入れながら、消化器内科・集学治療センターと密に連携し個々の患者さんに最適な治療法を選択しています。
Robot手術に力を入れており、進行癌や化学療法後の患者様へ適応を拡大しています。従来の手術に比べて、合併症率の軽減、入院期間の短縮が可能となりました。当グループでは、ロボット支援手術認定プロクターに加えて複数人の内視鏡技術認定が在籍しております。
特にJCOGに積極的に参加し、他診療科と協力し、集学的治療(術前化学療法やConversion手術)に注力しております。患者様に最適な治療の提供を心がけています。
内分泌代謝科を中心とした他診療科、栄養士、リハビリ科とチームを結成し、肥満治療を行なっています。スリーブ状胃切除術導入後から、徐々に症例数を増やしています。
高齢化や複数治療歴の増加に伴い、胃瘻困難症例の紹介が増えています。腹腔鏡下胃瘻造設術やPTEG(経皮経食道胃瘻造設)に力を入れています。
全国的に胃癌患者の罹患数減少から手術症例数は減少中ですが、当グループでは年間100例前後の手術数を維持し、そのほとんどを鏡視下手術(ロボット手術を含む)で行なっています。また近年手術難易度の高い食道胃接合部癌の数が増加傾向です。
※カッコ内は鏡視下(腹腔鏡, ロボット)手術
新しい治療法、診断法などの臨床研究、国内の大規模臨床研究にも積極的に協力をしています。また、国内外の学術集会に積極的に参加・発表を行い、常に最新の医療を提供できるよう心がけています。2020年6月より日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の胃グループ参加施設に認定されました。JCOGとは国立がん研究センター研究開発費(旧がん研究助成金)研究班を中心とする共同研究グループで、国立がん研究センター中央病院臨床研究支援部門が研究を直接支援する研究班の集合体です。がんに対する標準治療の確立と進歩を目的として様々な研究活動(多施設共同臨床試験)を行っており、これまで多くの胃がん治療のエビデンスを構築してまいりました。詳細は消化器病センター外来担当医にお尋ねください。