
各 科 の ご 案 内
department
第125回日本外科学会定期学術集会
開催日: 令和7(2025)年4月10日(木)~12日(土)
開催地: 仙台国際センター 他
4月10日~12日の3日間に渡って、第125回日本外科学会定期学術集会が仙台国際センターなどで開催されました。
当科からは以下の先生方がサージカルフォーラム・ポスターセッションで発表されました。(下部消化管グループ 合志健一 記)
主藤朝也:
「CGP検査を通じて明らかになったMSS/TMB_high結腸直腸癌のバイオマーカーの解析」
今回第125回日本外科学会学術集会において、研究グループからサージカルフォーラムで「CGP検査を通じて明らかになったMSS/TMB_high結腸直腸癌のバイオマーカーの解析」
をテーマに久留米地区を中心とするMSS大腸がんの遺伝子バリアントの特徴とTMBに関連する遺伝子のバリアントに関しての報告を行いました。
会場から質問もいただき大変勉強になりました。
森 直樹:
「食道癌に対する術前化学療法の現状」
4月9日に仙台国際センターで開催された第125回日本外科学会定期学術集会に参加しました。
ステージIIおよびIII食道癌では標準治療となっている術前化学療法+手術における術前化学療法の現状につきポスター発表を行いました。それまで施行されていたCF療法と比較しDCF療法ではGrade3以上の有害事象発症が有意に多いものの摘出標本での治療効果判定では有意に治療効果が得られていたことを発表して参りました。同セッションで発表される先生方と現状について討論でき有意義なものでした。
合志健一:
「閉塞性大腸癌に対する減圧治療とその治療成績の検討」
学会初日の朝一からのポスターセッションで閉塞性大腸癌に関しての発表でしたが、
朝早くにも関わらず、各施設での治療方針について熱い討論が交わされました。
セミナーでは近年話題になっているロボット技術認定医にむけての講演も拝聴し、自身の研鑽にも大変有意義な学会参加となりました。
最所 公平:
「切除不能進行再発食道癌に対する免疫チェックポイント阻害薬の治療成績の検討」
切除進行再発食道癌に対する免疫チェックポイント阻害薬が使用可能となり約3年が経ち、当院での治療成績を発表しました。免疫チェックポイント阻害薬2種類を組み合わせた治療や免疫チェックポイントと化学療法を組み合わせた治療の選択肢がある中で症例に応じた最適な選択を聴衆の先生方とも討議できました。
中川 将視:
「胸郭入口部面積が食道癌切除術後の胸骨後胃管再建,頸部吻合に与える影響についての検討」
食道癌の術後合併症で縫合不全に悩むことは多い。胸骨後胃管再建時に胸郭面積が縫合不全のリスクであるという報告はある。しかし、今回の当科での検討では有意な所見はなかった。縫合不全を予測しうる指標があれば今後も検討していく。その他食道胃接合部腺癌の治療戦略などのセッションを聞いた。当院でもDOSやFLOTの導入を検討したいと思った。