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第79回日本食道学会学術集会が開催されました

第79回日本食道学会学術集会
開催日 :2025年6月26日(木)~27日(金)
開催場所:国立京都国際会館

〇一般演題ポスター 29 手術合併症 2

森直樹:「食道癌難治性食道狭に対する治療戦略」

〇一般演題ポスター 37 症例報告・irAE 2

中川将視:「診断・治療に難渋した食道癌術後のニボルマブ療法による慢性irAE肺臓炎の1例」

〇一般演題ポスター 41 症例報告・その他 4

最所公平:「急性大動脈解離術後の人工血管感染に伴う食道穿孔に対して段階手術を実施した1例」

今回、国立京都国際会館で第79回日本食道学会学術集会が開催されました。当科からは3つの演題、柳川病院より的野吾先生、日野東洋先生の5演題を発表した。ポスターセッションは活発な質問もあり、盛況でした。食道癌治療はICI治療の導入によって治療戦略が変化しつつある現状についても、多くのセッションで取り上げられていました。特に、ICI導入によりT4症例や遠隔転移の消失後の治療効果が高かった症例に対する手術適応の判断基準などは大いに勉強になった。手術に関しては上縦隔リンパ節郭清、頸部リンパ節郭清は他院で行われている手技の工夫やピットフォールなどを知ることができた。さらに、食道癌治療におけるロボット支援手術の適応や利点、今後の課題についても各施設の最新の知見が共有され、今後の臨床に活かせる多くの学びがありました。

今回の学会では、当科および関連施設からの積極的な発表に加え、他施設との交流を通じて診療・研究の視野を広げる良い機会となりました。今後もこうした学術活動を通じて、日々の臨床に還元できるよう努めてまいります。
(消化器外科 上部消化管グループ 中川将視 記)