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令和7年度 日本健康・栄養システム学会臨床栄養師継続研修が開催されました

令和7年度 日本健康・栄養システム学会臨床栄養師継続研修
開催日:2025年7月25日(金)
場所:東京大学医学部2号館3階大講堂

〇講演2 「外科周術期患者の病態と栄養療法の実際」

石橋生哉

日本健康・栄養システム学会第25回研究大会ならびに令和7年度臨床栄養師継続研修に参加して

2025年7月25日(金)に令和7年度臨床栄養師継続研修が「重症患者の栄養管理を極めよう~ICU入室患者、外科手術患者の病態と栄養療法~」というテーマで東京大学医学部第2講堂にて開催されました。講演1では京都医療センター麻酔科の東別府直紀先生が「重症患者の病態と栄養療法の実際」という演題で講演され、昨年改訂された「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン2024」のコアメンバーであったことから、その改定内容などを中心に講演されました。私は講演2「外科周術期の病態と栄養療法の実際」というテーマで周術期に起こる外科的な侵襲反応がどのようなメカニズムで起こり、どのように患者に影響を与えるかについてと、どのような栄養療法を行うべきかについて、講演しました。講演3では兵庫県立大学名誉教授(経営研究科)でセルソース株式会社前顧問、社会医療研究所所長でもあられる小山秀夫先生が「医療DXとリーダーシップの在り方について」を題材に、具体的な最先端の医療DXについてお話しされました。その後、ワークショップ「自ら未来を切り拓く 働きやすい職場でより良い栄養ケアを」が行われ、スーパーバイザーとして参加いたしました。小山秀夫先生は、年齢を感じさせないエネルギッシュな方で、医療経営のスペシャリストであるとともに医療DXに造詣が深く、いろいろと面白い話を伺うことができ良い出会いを得られたと思っています。

東京大学医学部第2講堂にて
東京大学医学部第2講堂前にて

2025年7月26、27日が日本健康・栄養システム学会第25回研究大会で、一橋講堂で開催されました。私は7月26日のランチョンセミナーで「周術期において静脈栄養管理を有効に使うために知っておくべきこと」という演題で発表しました。当研究大会では、一般的な栄養関連の学会とは趣が異なり、「今後病院の内外で人々に有効に栄養療法が行われるためには管理栄養士や医師は社会の中でどのような働きができるか」とか「どのような仕組みが必要になるのか」、「どのような栄養DXが必要なのか」といったことが議論されており、私としては大変新鮮な印象を受け、大局的な見方の中で何が必要になるのかを議論するユニークかつ稀有な学会という印象を受けました。今後も引き続き参加していこうと思っています。

文責 石橋生哉