各 科 の ご 案 内
department
ハイブリッド手術室とは、手術室に放射線透過装置を造設したものです。特徴として、患者さんは手術台から移動することなく、ある部分は通常手術、ある部分では透視・血管造影や3次元CT撮影といった、お互いの利点を発揮し合えるハイブリッド手術を、とても清潔な空間のなか、極めて高い精度で施行することが可能です。久留米大学外科学講座では心臓・血管領域だけではなく、呼吸器領域の手術においてもハイブリッド手術室を活用しています。
胸部および腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁置換手術、僧帽弁閉鎖不全症に対するクリップ手術、閉塞性動脈硬化症に対するバイパスとバルーン拡張の同時施行などその治療領域は多岐にわたります。特に弁膜症治療では外科、内科というくくりを超えて両者が力を合わせてより高度な治療を行うことができるようになりました。
初期の肺癌や転移性肺腫瘍、びまん性肺疾患など、肺病変のサイズが小さいものや軟らかいものでは、外科医が手術中に手で検索しても病変の位置がわかりません。従来は肺を穿刺して病変部に印をつける方法が主でしたが空気塞栓という重篤な合併症を低確率ながら発症する危険を伴います。
当科では手術中にCT様画像を撮影することで、肺を穿刺せずに触知困難な病変の位置を同定し、切除することが可能です。必要時には病変からの距離を測定し十分な切除範囲を確保します。
その他、縦隔病変や骨病変に対する手術にも利用可能です。今後は初期の肺癌、2次癌、重複癌、高齢などの理由で縮小手術(肺部分切除や区域切除)を受ける患者さんが増えてくると思われます。その際はこの方法を利用する機会も増えるでしょう。
手術台とリンクした、Cアーム型の放射線透過装置を回転することで手術中にCT様画像を作成します。
術中、肺に付けた金属クリップ(矢印)を目印にして、CT様画像で病変を確認します。見たり触っても位置が分からない病変ですがCT様画像ではしっかりと確認できます。
その他、縦隔病変や骨病変に対する手術にも利用可能です。今後は初期の肺癌、2次癌、重複癌、高齢などの理由で縮小手術(肺部分切除や区域切除)を受ける患者さんが増えてくると思われます。その際はこの方法を利用する機会も増えるでしょう。
外来 | 久留米大学病院呼吸器病センター 月曜日~金曜日 |
---|---|
受付時間 | 平日 8:30~17:00 |
Tel | 0942-31-7629 |